クロスヘッド

クロスヘッド(Crosshead)とは、押出成形や電線被覆などで使われる装置で、樹脂の流れ方向を90°変えて別の材料に被せるためのヘッド(ダイ)のことです。


■ 基本イメージ

通常の押出機は「まっすぐ前に」樹脂を押し出しますが、クロスヘッドは:

 横から来た樹脂を中央の芯材に巻き付けるように流す

という構造になっています。


■ 主な用途

特に以下の分野で使われます:

● 電線・ケーブル被覆

  • 導体(銅線など)の周りに樹脂をコーティング

● チューブ・パイプ

  • 内側に芯を持つ構造の成形

● ラミネート加工

  • 基材に樹脂をコーティング

■ 構造(重要ポイント)

クロスヘッドは以下のような構造です:

  • 押出機 → 横から樹脂が入る
  • 中央 → マンドレル(芯)
  • 外側 → ダイ(流路)
  • 出口 → 均一な被覆層として吐出

 芯の周囲に均一に樹脂を回す設計がキモ


■ 仕組み(流れ)

  1. 押出機から溶融樹脂が供給される
  2. クロスヘッド内で流れ方向を変更
  3. 芯材の周囲に分配される
  4. 均一な厚みで被覆される

■ 種類

① センターフィード型

  • 中央から均等に流す
  • 厚み精度が高い

② サイドフィード型

  • 横から流す(一般的)
  • シンプル構造

■ 現場で重要なポイント

① 肉厚の均一性

  • 偏ると → 偏肉(厚みムラ)

② 圧力バランス

  • 流路設計が悪いと → 片寄り

③ 温度管理

  • 温度差 → 流動性の差 → ムラ

④ 芯ズレ

  • 芯が中心からズレると → 片肉

■ よくあるトラブル

  • 偏肉(片側が厚い)
  • 気泡混入
  • 焼け(滞留による)
  • 流れムラ

■ 関連用語(つながり)

あなたがこれまで学んでいる内容とかなりリンクします

  • マンドレル
  • ダイ
  • 共押出(多層被覆)
  • テンション制御(芯材側)

■ まとめ

クロスヘッドとは:
 横から来た樹脂を芯材の周囲に均一に被覆するためのヘッド

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