直圧式型締機構

射出成形機の型締機構の一方式で、油圧シリンダや電動シリンダの直圧力をそのまま金型に伝えて型締めを行う方式です。
リンクやてこを使わず、シンプルに「シリンダの押す力 = 型締力」となる構造です。


特徴

🔹 メリット

  • 構造がシンプル:リンク機構がなく、メンテナンス性が良い

  • 型締力の制御が容易:油圧や電動の制御で自由に調整可能

  • 大型機に適する:数千トン規模の超大型成形機に採用されることが多い

  • 型厚調整が簡単:広い範囲で柔軟に対応できる

🔹 デメリット

  • 消費エネルギーが大きい:常にシリンダで力を保持する必要がある

  • 停止時にも圧力維持が必要(油圧ポンプが動き続ける)

  • 小型機では不利:効率面でトグル式に比べ劣るため、一般的な小・中型機にはあまり使われない

トグル式との違い

項目 直圧式 トグル式
構造 シリンダの直圧で型締 リンク機構で型締力を増幅
型締力制御 容易(連続可変) ピーク型締力が固定されやすい
エネルギー効率 やや悪い(保持に動力必要) 良い(リンク機構で保持)
大型機適性
小型機適性

主な用途

  • 大型射出成形機(自動車バンパー・パレット・家電外装など)

  • 高精度品(金型に対する圧力制御が重要な場合)

  • 厚肉品や特殊成形

まとめ

  • 直圧式型締機構 = 油圧や電動シリンダの力をそのまま金型に伝える方式

  • シンプルな構造で、型締力制御が容易

  • 大型機や高精度成形に向いているが、エネルギー効率はトグル式に劣る

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